「結婚詐欺師はどのようなテクニックを使って多くの人を騙しているのだろう」「結婚詐欺に遭わないためにはどうしたらいいのだろうか」と考えたことはありませんか?
結婚詐欺被害に遭わないためには、結婚詐欺師がよく使うテクニックや特徴を知り、逆に見分けるテクニックを習得する必要があります。素敵な人と早く結婚したいけど結婚詐欺に会いたくないという人は、ぜひ最後までチェックしてください。
【この記事でわかること】
・結婚詐欺師がよく使うテクニック
・結婚詐欺を見極めるテクニック
・実際に結婚詐欺被害にあってしまった場合の対処方法

Contents
結婚詐欺師の特徴
結婚詐欺師や恋愛詐欺師は、SNSやマッチングアプリといったインターネット上のあらゆるところに潜んでいるため、いつ被害に遭ってもおかしくありません。このような詐欺は、詐欺師との関係が深くなればなるほど騙されやすくなるため、被害を防ぐには初期段階で詐欺師かどうか見抜く必要があります。
ここでは、結婚詐欺師の特徴を解説していきますので、このような人物からメッセージが届いた場合や恋人の特徴が当てはまる場合は注意が必要です。
高学歴で、会社社長や医者などを装う
マッチングアプリで高学歴や高収入といったハイスペックな恋人ばかり探している人は要注意。結婚詐欺師や恋愛詐欺師は、有名大学卒業・会社経営者・医者といった誰もが羨むようなハイスペックな経歴を装っている可能性が高いのです。
そもそも詐欺師は身元が割れないように偽りの姿をターゲットの前で演じるので、経歴すべてが嘘であるケースが多いでしょう。経歴がすべて嘘であるならばすぐに見抜けるのではないかと考える人もいますが、本物と偽物の見分けがつかないよう詐欺師も考えているのです。
例えば、有名商社で働いている場合「勤務先から家が遠い」「忙しい職種なのにレスポンスが早い」「同じところで勤務している知人に聞いたら知らないと言われた」というようにさまざまなパターンで違和感を感じたり嘘がばれやすくなります。しかし、会社経営や医者という職業だと仕事のルーティーンがわからないので多少の違和感があっても気が付かないのです。
セレブを感じさせる趣味や、高価な時計などを身につけている
結婚詐欺師は、ターゲットの興味を引くためセレブ感漂う趣味を持ち、高価な腕時計やハイブランドを身にまとっています。このようなパフォーマンスによりお金に余裕があるように見せかけて、高学歴かつ高収入な人物であると被害者に信じ込ませるのです。セレブを感じさせる趣味とは、ゴルフ・乗馬・ワイン・美術品があげられますが、一般人で詳しい人はあまりいないので、適当なことをそれっぽくいっているだけで騙されてしまう人もいます。
したがって、結婚詐欺被害を防ぐには本物のセレブが嗜む趣味を勉強すると良いでしょう。実際にゴルフやワイン収集といった趣味を始めるのはお金がかかりますが、インターネットや本で知識を習得するだけならコストはそんなにかかりません。趣味を通じて本物のお金持ちに出会える可能性もあるので、婚活中の方はぜひ勉強してみてください。
付き合っても家に招待しない
お付き合い中の恋人が頑なに自宅に招いてくれない場合は、結婚詐欺または恋愛詐欺を疑っても良いでしょう。とくに、結婚前提にお付き合いしているのにもかかわらず何かと理由をつけて家に招待しないのは、不自然でありとても婚約関係にあるとは思えません。「家が散らかっているから」「忙しくて時間がない」というように毎回お家デートを断る相手は何か隠している可能性が非常に高いといえます。
もちろん、自宅に人を招き入れるのが苦手な人や潔癖症で招待できないという人もいますので、この特徴だけで判断せずトータル的に詐欺かどうか見分けていきましょう。また、結婚詐欺師から自宅の写真を見せられたり、マッチングアプリやSNSに自宅写真が投稿されていても、本人の顔が写っていなければどこかで入手した写真かもしれません。
家族や友人を紹介しない
家族と仲が良く友人や知人がたくさんいると自慢しているのにもかかわらず、恋人を紹介しない人はお金目的の詐欺師か体目的の遊び人と考えてまず間違いないでしょう。一般的に、婚約前後にお互いの家族や友人に紹介してから結婚するので、結婚の約束をしているのに周囲に合わせないというのは考えられません。結婚詐欺師の場合、家族や友人に紹介してしまった場合、詐欺行為がバレたときに捕まるリスクが高くなります。
また、体目的の遊び人の場合、周囲に紹介してしまうと本当に結婚しなくてはいけなくなったり、体目的であるとバレたときに周囲の評価が著しく下がったりと不都合なことが起きるので紹介しません。稀に、家族がすでに他界していたり、友人関係が気薄で紹介する人がいないというケースもありますが、詐欺師ではないと断定できないのでほかの特徴が当てはまらないかチェックしてみましょう。
証拠を残そうとしないため、一緒に写真を撮らない
結婚詐欺は刑法上の詐欺罪に該当するため、バレてしまった場合懲役刑を科されたり、損害賠償や慰謝料を請求されたりするため、出来るだけ証拠になるものを残さないように行動しています。そのため、一緒に写真を撮ろうとすると顔を背けたり逃げ回ったりと、過剰なくらい嫌がるのです。ただし、日本人の半数以上が写真をとられるのが苦手というデータもあるため、写真嫌いイコール詐欺師というわけではありません。
ただし。日常生活で写真を嫌がる人は多くいても、婚約や顔合わせの人いった特別な日も過剰に拒否する人は詐欺師の可能性が高いでしょう。顔写真は犯人逮捕の有力な証拠となるため、ほかにも詐欺師の特徴が当てはまっていたらバレないように写真を撮っておくのも手です。
結婚詐欺師がよく使う手口
結婚詐欺に騙されてしまう人が何人もいるということは、手口が巧妙なのではないかと考える人も多いのではないでしょうか。結婚詐欺は「恋人から嫌われたくない」「恋人を疑うのはよくない」という心理を利用した詐欺行為であるため、手口自体はある程度パターン化しています。
ここでは、結婚詐欺師がよく使う手口をいくつか紹介していきますので、恋人とのやりとりが当てはまっていたら注意深く観察してみてください。
マッチングアプリや婚活アプリで連絡する
結婚詐欺師は出会いの場として、パートナーを探している人が集まるマッチングアプリや婚活アプリを利用しています。婚活とは「結婚活動」を略した言葉であり、そういった人たちをターゲットにした詐欺は婚活詐欺とも呼ばれることも。マッチングアプリや婚活アプリは、プロフィールや理想の条件を設定すると、条件に近い人の中で自分自身も相手の条件に当てはまっている人と効率的に出会えるツールです。
ただし、プロフィールは自己申告制のため、偽っていたとしても嘘かどうか判断できません。このようなアプリに結婚詐欺師が潜んでいる可能性は否定できませんが、大多数は純粋にパートナーを探している人なので、メッセージのやりとりで相手を慎重に見極めていきましょう。
早い段階で結婚の意思があることを伝える
結婚詐欺師の目的は、結婚ではなくお金をだまし取ることであるため、マッチングから早い段階で結婚の意思があることを伝えたり匂わせてきたりします。例えば「運命の人」「一目惚れした」というようにストレートに伝えてきます。詐欺師は、最初のやり取りで相手の対応を判断し騙せそうな相手ならば関係を続け、難しそうな相手なら早々に手を引くのです。つまり、早い段階で結婚の意思を伝えるのは、相手をその気にさせる以外に相手がターゲットにふさわしいかどうかもチェックしているのだと推測できます。
近年、スピード婚やゼロ日婚というワードも多くのメディアで取り上げられていますが、そういったケースはごく一部であるため、早々に結婚話を進めてくる相手はその後の行動をみて判断しましょう。
最初は普通の恋人を演じる
結婚詐欺師は、出会って早々で結婚を匂わせてくるものの、最初は普通の恋人のように演じるケースがほとんどです。ターゲットとの信頼関係を築くために最初からお金の無心はせず、毎日のメッセージのやり取りやデートを重ねて愛を育む普通のカップルと同じような行動をとります。このような期間は、結婚詐欺師が被害者から多額のお金をだまし取るための準備段階であり、ハイスペックな経歴に優しい性格と非の打ち所のない人物を演じるため、すっかり騙されてしまう人も少なくないでしょう。
ただし、結婚詐欺師はただ理想の恋人を演じるだけではなく、次のお金を引き出す段階に進むための仕込みとして「家族が最近体調が悪い」「新しい事業を始めようと思っている」というような話をしてきます。
特別な事情でお金を要求する
結婚詐欺師は相手が自分を信用していると確信を持つと、理想の恋人を演じる準備期間で仕込みエピソードに絡めて突発的にお金を要求してくるようになります。例えば「家族の入院費を払ったら手持ちがなくなってしまったからタクシー代を貸して欲しい」「財布を忘れてしまったから立て替えて欲しい」というように渡さざるを得ない理由でお金を要求するでしょう。
お金の要求に違和感を覚える人もいますが、信頼を高める準備段階ではお金を要求することはほとんどないため、最初は戸惑うものの恋人が困っている状態をほっとけず渡してしまう人が多いのです。また、詐欺師はお金の要求以外にも、ため息が増えたり悩んでいるそぶりを見せたりと、これまでになかった態度を見せるようになります。
少しずつ借りる頻度と額を上げる
結婚詐欺師は、特別な事情でお金を要求し相手がお金を貸してくれることがわかると、少しずつ借りる頻度や金額を釣り上げていきます。結婚詐欺師がこのような手口を使う理由は、最初から高額を要求してはいくら恋人でも怪しまれる可能性が高いため、少しずつ釣り上げてて相手の感覚を麻痺させるためです。
この段階に入ってくるとお金を要求されても「恋人を助けるためだから」「結婚するのだから」とお金の貸し借りではなく、援助という認識に変わっているでしょう。また、金銭的に余裕がなくなってきてお金を出し渋ったり、お金の使い道を再確認すると「信用していないのか」というように相手が逆上するケースもあります。お金を貸すのに納得していなくても、争いが面倒だからと言われるがままに渡してしまったという事例もあるのです。
ある日突然行方をくらます
結婚詐欺師との関係は、ある日突然連絡が取れなくなり詐欺師が行方をくらますことで終了します。結婚詐欺師は、相手に支払い能力がなくなってきたと判断したり、これ以上一緒にいたら詐欺行為が発覚するかもしれないと感じたりすると、バレてないうちに連絡手段を断つのです。一方被害者側は、突然婚約者と連絡が取れなくなり詐欺を疑うどころか、相手が何かトラブルに巻き込まれたのではないかと心配してしまう人が多いでしょう。
したがって、被害者は突然連絡が取れなくなった恋人を心配して、周囲に相談した際に詐欺ではないかと指摘され事件が発覚するのです。また、詐欺行為に気がついたときに相手の連絡先や住所がわからないと、詐欺行為が立証できたとしても損害賠償や慰謝料請求ができないので注意してください。
結婚詐欺師がよく使うテクニック5選
結婚詐欺師はどのようにして多くの人からお金をだまし取っているのか疑問に思ったことはないでしょうか。実は、騙されやすい人を狙っているわけではなくモテる人物を演じ一般の人にうまく溶け込んでいるのです。
ここでは、結婚詐欺師がよく使うテクニックを厳選して5つ紹介していきますので、以下のような行動が見られる相手とは慎重に関係性を深めていってください。
経済的に余裕のありそうな職業である
結婚詐欺師は、不動産関係・車のディーラー・カメラマン・輸入事業といった経済的に余裕があり専門性の高い職業を装ってアプローチしてくる傾向があります。結婚詐欺師はその名の通り、結婚前提でターゲットと恋人関係になるため、ある程度の収入が見込めないと相手にされなかったりお金目当てではないかと怪しんだりする人が多いからでしょう。
また、会社勤めではなく個人事業主という設定にしている人も多くいますが、これこそ結婚詐欺師のテクニックのひとつ。会社勤めという設定は、ターゲットが何かのタイミングで調べてしまったときに嘘がバレやすいのに対し、個人事業主であればいくらでも言い訳ができるのです。もちろん、このような職業についている人すべてが結婚詐欺師というわけではありませんが、詐欺師である可能性も捨て切れませんので慎重に関係性を築いていきましょう。
自分にとって特別であることを積極的にアピールする
自分にとって特別であることを積極的にアピールしてターゲットを虜にするのも結婚詐欺師のテクニックのひとつです。
例えば、毎回会うたびに「愛している」「愛しい」「離れたくない」といった恋愛小説に出てくるようなストレートな愛情表現する詐欺師が多い傾向にあります。多くの日本人は、ストレートな恋愛表現をあまりしないので、あとになって考えると嘘くさいと思いますが、自分を特別扱いしてくれる人を好きになるのはごく自然なこと。
また、自分がされて嬉しいことは相手にもしてあげたいと思う人も多いため、特別扱いされたら特別な対応で返してしまう人も多いでしょう。これらのテクニックは、単に恋人関係になるためだけに使用されるのではなく、のちのち大金をだまし取るために相手を洗脳しているのです。
序盤から結婚を意識させる言動・行動をする
結婚詐欺師は、結婚に絡めてお金をだまし取るため、ターゲットに対し序盤から結婚を意識させるような言動や行動を多くしています。
例えば、「君とならあたたかい家庭が築けそうだ」「子供ができたらこうしたい」というような結婚を前提とした言葉や、「一緒に住む家を探すそぶり」「奥さん扱い」といった具体的な行動です。このような言動または行動のどちらかだけであれば、本当に結婚する気があるのか怪しいと感じる人もいますが、言動と行動が伴っていると騙されてしまう人も多くいます。
近年は「スピード婚」「ゼロ日婚」といった知り合ってすぐに結婚を決める人も増えていますが、一緒に過ごす期間が短いと相手の本質を見抜けず騙されてしまう人も多いため慎重に見極めていきましょう。
連絡がマメでレスポンスが早い
マメでレスポンスが早い人と連絡を取り合っていると「真面目で誠実な人だな」「自分に好意を抱いているのかな」と多くの人がポジティブな印象を受けるのではないでしょうか。結婚詐欺師はこの心理を逆手に取り、相手に誠実な印象を与え詐欺師だと悟られないようにしているのです。
よく「レスポンスが早い人ほど仕事ができる」といわれていますが、結婚詐欺師の仕事は詐欺行為なので「レスポンスが早い人ほど騙す能力が高い」ということになります。結婚詐欺師の行動は、基本的にモテる人物を真似ているケースが多く、見極めるのが非常に困難です。しかし、変に疑いすぎてしまうと本当に良い人だった場合非常に印象が悪いので、このような行動に関しては疑いすぎず、ほかの言動や行動で見極めていきましょう。
サプライズなど愛情を感じる行動をする
女性をターゲットとした結婚詐欺師は、記念日のサプライズやなんでもない日のちょっとしたプレゼントといった愛情を感じる行動によって多くの人を騙しています。被害報告を調査していくと実際に結婚詐欺師から「バラの花束100本をプレゼントされた」「なんでもない日に手紙をもらった」という例もあるようです。
サプライズくらいで騙されるわけがないと思う人もいるかもしれませんが、株式会社ネットマーケティングのアンケート調査によると、恋人からサプライズされたいと思っている女性の割合は90%を超えているのです。恋人にして欲しいことを叶えてくれる相手は、多少怪しい行動がほかにあってもついつい目をつぶってしまうのではないでしょうか。
参照:PRTIMES
結婚詐欺を見分けるためのテクニックを解説
先ほどは結婚詐欺師がよく使うテクニックを紹介しましたが、今回は逆に結婚詐欺師を見分けるために習得しておきたいテクニックを解説していきます。
このテクニックを使うときのポイントは、さりげなく的確に指摘していくこと。怪しいと思った人すべてが結婚詐欺師というわけではありませんので、本当に好意を持ってくれている人に不快な思いをさせないため、さりげなく実践してみてください。
ツーショット写真を撮ろうとしてみる
結婚を前提としたお付き合いをしている恋人が結婚詐欺師かもしれないと感じたら、ツーショット写真を撮ろうとしてみてください。
結婚詐欺は犯罪行為であり、詐欺罪が成立した場合懲役刑が科されるため、詐欺師はなるべく証拠となるものは残さないのです。とくに写真は、顔がはっきり写っていると身元が割れやすく詐欺がバレたときに捕まる可能性が高くなるので、相手が結婚詐欺師であった場合高確率で嫌がるでしょう。
もちろん、写真が苦手な人やSNSに載せられるのに抵抗がある人も一定数いますが、結婚を考えている相手なら1枚くらい撮ってくれます。ただし、相手が本当に結婚詐欺師であったならばバレたと思って逆上してくる可能性もありますので、しつこくするのはやめておきましょう。
会社名など勤め先について聞いてみる
結婚詐欺師は、名前・住所・勤務先と身元が特定されそうな情報を偽っているので、会社名を聞いたり勤め先の話題を振ったりしてみましょう。
近年はインターネットが普及しているため、従業員に高い給与を支払えるような企業のほとんどがホームページを作成しています。勤務先に偽りがないか見分けるには、怪しい人物の会社情報とホームページ上の情報が一致しているかどうかチェックしてみてください。
また、そもそも名前を偽証している可能性も高いので、運転免許証を見せてもらうのも手段のひとつです。いきなり見せてと言うと誰でも驚いてしまうので、免許証ネタでよくある「写真写りが悪くなりがち」という話題を振ってさりげなく見せてもらいましょう。
家族や友人を紹介してくれないかお願いしてみる
いくら結婚詐欺師でも家族ぐるみで詐欺行為しているとは考えにくいので、家族や友人を紹介してくれるようお願いしてみましょう。結婚前提にお付き合いしている状態であれば、お願いすることも会わせることも不自然なことではありません。逆に、頑なに拒否したり約束を何度もドタキャンして会わせる気がない人は結婚するつもりがないのでしょう。
なかには、天涯孤独で友人がいないという設定にしている詐欺師もいますが、親しくしている人が1人もいない人はほとんどいませんので結婚詐欺師の可能性が非常に高いといえます。また、同じ詐欺組織に属している人を家族や友人と紹介してくる詐欺師もいますのでどのような関係なのか具体的に聞いてみてもいいですね。
手持ちのお金がないと言ってみる
結婚詐欺師の目的はお金を騙し取ることであるため、手持ちのお金があってもないと言っておきましょう。
詐欺師は、お金を引き出せそうな人をターゲットに選び積極的にアプローチしますが、お金がないといった途端に態度が変わります。例えば、レスポンスが早かったのに急に連絡がつかなくなったり、愛を感じる行動がなくなったりというところです。結婚の話が具体的になっているとお金の話が出るのは不思議なことではありませんが、出会ってからの期間が短い場合は慎重に相手を見極めましょう。
以下に結婚詐欺師がターゲットを選ぶ際にチェックする基準を記載しておきますので、当てはまる人は注意してください。
- 年収が高い
- 実家暮らし
- 結婚適齢期を過ぎている
- 堅実な私生活
結婚詐欺師のテクニックに引っ掛かってしまったら?対処法を解説
万が一、結婚詐欺師のテクニックに引っかかってしまった場合「お金は戻ってくるのか」「どこに相談すればいいのかわからない」と不安になる人がほとんどではないでしょうか。実は、結婚詐欺被害に遭った場合の相談先は複数あり、目的によって変わるのです。
ここでは、目的別の対処方法を解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
まずは友人・知人に話を聞いてもらう
結婚詐欺被害に遭ったかもしれないと感じたら、まずは友人や知人に話を聞いてもらい状況を再確認しましょう。
結婚詐欺被害者は、お金のやり取り後に急に連絡が取れなくなってはじめて詐欺であったと気がつくケースがほとんどです。そのような状況の場合、冷静ではいられず専門機関にうまく説明できないので、まずは友人や知人に話をして詐欺の経緯を整理してください。どのような経緯で結婚詐欺師と出会いどのような手口でお金を騙し取られたというざっくりな話でかまいません。ここで、被害金額を細かく伝えてしまうと新たなトラブルになるので金額よりも経緯の再確認が重要です。
また、金銭的被害はないが急に連絡が取れなくなった場合は、何かのトラブルに巻き込まれている可能性もあるので早とちりしないようにしましょう。
既に被害が出ているなら警察署に相談してもOK
結婚詐欺師に騙されお金をすでに渡してしまっていたら、最寄りの警察署へ相談に行きましょう。悪意を持って相手からお金を騙し取る行為は、刑法上の詐欺罪にあたるため、逮捕および立件されると懲役刑に科されます。また、現金だけでなく不動産や株といった財産を不当に搾取する行為も該当します。
逆をいうと、財産を騙し取っておらず、ただ嘘をついていただけでは刑法上の詐欺罪にあたらず警察は民事不介入で対応できません。ただし、相談履歴は残るので同じような人物が同様の手口で詐欺を働いた場合、捜査しやすくなります。逮捕はできませんが、今後の詐欺被害を減らせる可能性がありますので、結婚詐欺にあったかもと感じたら相談してみましょう。
結婚詐欺を取り扱う弁護士に相談する
結婚詐欺師に騙し取られたお金を取り戻したい人は、結婚詐欺の取扱い実績が豊富な弁護士に相談しましょう。警察に被害届を出し犯人が逮捕されたらお金が戻ってくると思っている人もいますが、被害者が請求手続きをしなければ戻ってきません。
賠償金請求に必要な手続きは、弁護士資格がない一般人でもできますが、決まった書式ややり方があるのでそれを調べるだけでも膨大な時間がかかります。結婚詐欺に詳しい弁護士であればどのくらいの期間でどのくらいのお金が取り戻せるかも試算できますので賠償請求するかしないかの判断が容易です。
また、結婚詐欺の場合お金を騙し取られるだけでなく、精神的なダメージも負うので慰謝料請求もできます。弁護士費用がどのくらいかかるか気になる人は相談料無料の弁護士事務所を選んで問い合わせてみてください。
結婚詐欺を取り扱うNPOに相談する
被害に遭っている可能性は高いものの、相手が結婚詐欺師だと断定できない場合は、結婚詐欺を取り扱うNPOに相談してみてください。ちなみにNPOとは「nonprofit organization」の略であり、営利目的でない社会的活動をしている民間団体のことです。
結婚詐欺の相談先としては、国民生活センターが該当するでしょう。国民生活センターは、警察のように犯人を逮捕したり、弁護士のようにお金を取り戻すことはできませんが、これまでの結婚詐欺と共通する点や対処方法を教えてくれます。なにからしていいのかわからないという人は、国民生活センターへの相談がおすすめです。また、これまでの相談内容を記録および分析していますので、相談することで今後の被害を抑えられるでしょう。
結婚詐欺のテクニックについてよくある質問
これまでは、結婚詐欺師のテクニックや見分けるテクニックをお伝えしてきましたが、ほかにもか疑問や不安に思うことがたくさんあるのではないでしょうか。
これから結婚詐欺に関連するよくある質問をいくつかピックアップして回答していきます。疑問や不安を解決して結婚詐欺被害を未然に防ぎ、良いパートナーを探してください。
どこからが結婚詐欺に当たる?
詐欺とは、人を欺く行為を指しますが「どこからが結婚詐欺に該当するのか基準がわからない」という人が多いのではないでしょうか。実は、詐欺には刑事事件と民事事件の2種類あるのです。
刑法上の詐欺罪成立には、欺罔(ぎもう)行為・錯誤・交付行為・因果関係の4つがポイントといわれています。これらを簡単に説明すると「結婚詐欺師が嘘をついて被害者から財産をだまし取ったことが明らか」という場合です。つまり、証拠がなかったり財産をだまし取っていない場合は成立しませんので注意が必要です。
一方で民法上の詐欺成立には、欺罔行為・錯誤・意思表示の3つがポイント。こちらは「結婚詐欺師が嘘をついて被害者が騙されたまま行動をうつした」というような場合成立します。したがって、刑事事件の場合は金銭被害がポイントとなりますが、民事事件の場合は被害者への負担がポイントとなりますので、覚えておきましょう。
お金以外を狙った結婚詐欺ってある?
結婚詐欺は、お金以外にも不動産や株といったさまざまな種類の財産を狙っています。しかし、実際に騙し取られるのは現金や預貯金といったお金が多いと思われます。不動産や株は譲渡手続きする必要があり、偽称したままでは正式な譲渡は難しく手続きが不要なお金が一番騙しとりやすいからです。近年は、お金を用意してほしいと頼まれるほかに、投資話を持ちかけられ架空のサイト経由でお金をだまし取る手口も増えているので気をつけてください。
また、体の関係を保つために結婚を匂わせる人もいますが、この場合財産を騙し取られるわけではないので詐欺行為には該当しません。ただし、騙されたことやその行為によって精神的ダメージを負っているのであれば慰謝料請求はできます。
どれくらいの交際期間をかけて詐欺に遭う?
結婚詐欺師と被害者の交際期間は、数日から1年以上とバラバラではありますが、交際期間が長いほど被害金額も大きい傾向にあります。
一般的に結婚を考える相手とは数年お付き合いしている人が多いので、数年前までは交際に時間をかける結婚詐欺師が多くいました。しかし、近年はスピード婚やゼロ日婚といった交際期間がほとんどない上で結婚している人たちも増えているため、出会って間もない頃にアプローチされてもあまり違和感を感じないのでしょう。
また、結婚詐欺師と出会う場所もラウンジやバーという社交場や結婚相談所からSNSやマッチングアプリといった手軽に出会えるインターネット上が増えてきています。SNSやマッチングアプリは、多くの人と手軽に出会えるところがメリットではあるものの、結婚詐欺師と出会う確率も上がってしまうので慎重に使ってください。
まとめ:少しでも不安に思ったら詐欺師の特徴がないか確認を
結婚詐欺師は、結婚相談所以外にもSNSやマッチングアプリといったインターネット上にも多く潜んでいますので、インターネットを日常的に使用している人は注意が必要です。「私は大丈夫」と思っていても結婚詐欺師の特徴を知らないと数々の被害者を出してきたテクニックに騙されてしまいます。
恋人に少しでも不安要素を感じたら結婚詐欺師の特徴が当てはまらないかチェックしてみてください。万が一、詐欺被害に遭ってしまった場合は、警察・弁護士といった目的に合わせた相談先に連絡しましょう。
